特別企画展・企画展
「竹久夢二の世界」
本年、生誕140年・没後90年を迎える竹久夢二は、岡山県に生まれ、雑誌の懸賞に応募したコマ絵(飾り絵)が入選したことを機に、新聞・雑誌の挿絵や書籍の装幀、商業デザインなどを多く手掛け、今日ではグラフィックデザイナーの先駆けとも言われています。画家としての人気が先行したものの、詩や俳句、童話、作詞などの文筆活動も続け、多くの文化人と交流しました。久米正雄とも縁が深く、『蛍草』をはじめ、数々の作品でタッグを組んでいます。また、旅を好んだ夢二は、郡山を度々訪れ、絵の展示即売会を行っています。
本展では、「夢二式美人」を中心とした抒情的な作品が大正浪漫を彷彿とさせ、色褪せず評価され続けている竹久夢二の人となりや多彩な作品、郡山ゆかりの作家との関わりを紹介し、美術と文学で織り成す夢二の世界を味わっていただきます。