文化財調査研究センター

田村町守山にある遺跡で、その一画は郡山市立守山小学校となっています。発掘調査では、今から400年前、豊臣秀吉や徳川家康が活躍していた頃の屋敷などが発見されました。中世には三春城主の田村氏、近世の初め頃には会津若松城主の蒲生氏や上杉氏のなど支配下にあり、その家臣が城主でした。
守山城跡を中心に、郡山市の中世城館を解説したガイドブック『守山城跡と郡山の城館』が刊行されています。郡山市教育委員会文化課・市政情報センター（新庁舎１階）・大安場史跡公園（ガイダンス施設）で購入できます。

古代安積郡の郡役所と考えられている遺跡です。住宅の建て替えなどにともない、発掘調査を行ない、少しずつですが遺跡の様子がわかってきました。
奈良・平安時代の竪穴住居や掘立柱建物がみつかっています。建物の一部には、瓦が葺かれていました。瓦葺きの建物は当時はたいへんめずらしく、寺院や役所などにしかありませんでした。
清水台遺跡の発掘調査成果と、古代の郡山の様子について解説したガイドブック『清水台遺跡と古代の郡山』が刊行されています。郡山市教育委員会文化課・市政情報センター（新庁舎１階）・大安場史跡公園（ガイダンス施設）で購入できます。

富久山町福原の大鏑舘跡は、周囲より一段高い地形となっており、戦国時代の城であることが調査前から分かっていました。
大鏑舘跡は、その立地などから福原城である可能性が高い城です。三春を本拠とした戦国大名である田村氏が、郡山地方へ侵攻する拠点となった城の１つです。国道288号バイパスの建設にともない、発掘調査を行いました。

安積町にある遺跡です。古墳時代後期の古墳や、縄文時代中期の竪穴住居などがみつかりました。中でも注目できるのは古墳で、横穴式石室と呼ばれる遺体を埋葬した部屋から、鉄製の冑や装飾の付いた刀などが出土しました。

富田町にある遺跡です。これまでに２度発掘調査を行ない、奈良・平安時代の竪穴住居と掘立柱建物などがみつかりました。調査した面積はいずれも小さいものでしたが、周辺には同様の遺構が広がっていると考えられます。