郡山市熱海町の石筵地区において、11月中旬から12月初旬にかけて試掘調査を実施しました。
対象となったのは、離山遺跡・離山城跡・下落合遺跡の3遺跡、及び3か所の確認調査必要地区です。
調査では、主に縄文時代の遺構や遺物が確認されました。
離山城跡では、遺物包含層から縄文時代前期初頭(約7,000年前)の土器が出土しました。
下落合遺跡では、縄文時代晩期末葉から弥生時代初頭にかけての浅鉢が出土しました。
高台(こうだい)の部分は、何らかの要因で失われてしまったようです。
同じ時期に使われた土器は、熱海町内に所在する滝ノ口遺跡などで見つかっています。
石筵地区はこれまであまり調査が行われてこなかった地域であり、今回の試掘調査は当地域の歴史を考える上で貴重な成果となりました。