曲木沢遺跡
所在地:西田町根木屋
阿武隈川東岸の台地上に広がる縄文時代の遺跡です。たくさんの土器・石器・土偶などが見つかっており、遺跡の存続した時期は縄文時代早期中頃(約9,000年前)から後期前半(約4,000年前)までということが分かりました。前期前半(約6,500年前)と中期後半(約4,400年前)には集落がつくられており、合計で40棟ほどの住居跡が見つかっています。
特筆すべきものとしては、中期後半の大型住居跡(28号住居跡)が挙げられます。この時期の住居跡の一般的なサイズは直径5mほどが普通ですが、28号住居跡は直径が10mを測り、通常の4倍ほどの面積を有します。この時期の住居跡としては、全国でも最大級のものです。非常に貴重な検出例であるため、郡山市で土地を買い上げて保存することになりました。この巨大な住居跡は現在でも土の下に眠っています。