大安場古墳群

所在地:田村町大善寺

1基の前方後方墳と、4基の円墳で構成されます。1号墳は全長が約83mあり、東北地方では最大規模の前方後方墳です。4世紀後半に築造されたと考えられ、遺体を納めた主体部からは、腕輪型の石製品をはじめ、鉄製の武器・農耕具などが出土しました。墳丘の上にはたくさんの壺が並べられていたようです。2~5号墳は5世紀後半に造られた円墳で、2号墳では箱式石棺が確認されました。中世になると1号墳は大きく改変され、城館として利用されていたと考えられています。
大安場古墳群は学術的にたいへん貴重であることから、平成12年度に国指定史跡に、出土遺物が平成14年度に福島県の重要文化財に指定されました。現在は大安場史跡公園として整備され、園内のガイダンス施設では大安場古墳や郡山市内の遺跡などについて学ぶことができます。

 南東上空からみた大安場古墳
 1号墳から出土した遺物