令和5年8月9日 上之内遺跡の発掘調査を実施しています(その2)
前回の記事で紹介した、上之内遺跡での発掘調査が大詰めを迎えています。
今回の発掘調査では、調査場所が数か所に分かれています。
この記事では前回取り上げた部分とは別区域の様子を紹介します。
人の身長ほどの深さがある大溝を検出しました。
何らかの施設を区画する溝の可能性があります。
南から東に向かってカーブしていることから、北西コーナー部分であると考えられます。
溝の上部は人為的に埋められているようです。
遺物が見つかっていないので時期は不明ですが、中世まで遡るかもしれません。
土坑からは、郡山市内ではめずらしい古墳時代前期の土器が出土しました。
ここが当時の集落の一画にあたることが、改めて確認されました。
今週は天気が不安定で、スコールのような雨に降られることもしばしばです。
安全第一で残りの作業を進めていきます。